ペットの表情を観察しよう！愛犬や愛猫の気持ちがわかる瞬間とは？
少しずつ暖かくなり春の足音が聞こえ始める季節になりました。寒さが和らぎ過ごしやすくなると、ペットたちの表情も明るくなるような気がしますよね。可愛いペットの様子を見ているときに「何を考えていて何をしたいの？」「この子は何を伝えようとしているの？」と、考えてしまうことはありませんか？彼らは私たちの言葉を少なからず理解しているようですが、人間の言葉を話すことができません。でも、表情をじっくり観察すると、ペットたちが思っている本当の気持ちが分かる瞬間があると気付くことができるのです。特に、オーナーさんや家族の前で見せるときは「気持ちを伝えたい」という意思が強く感じられます。ペットが見せる表情から気持ちを読み解く方法を覚えてみませんか？
犬の表情から気持ちがわかる瞬間とは？
犬は表情がとても豊かな動物です。目や耳や口を使ったコミュニケーション手段で、たくさんの感情を相手に伝えようとしています。でも、全ての表情を意識的に作っているわけではありません。本当は悟られたくないことでも、無意識のうちに表情が出てしまうこともあります。愛犬が伝えたいと思っていることや、今考えている気持ちなどを読み解いてみましょう。
◇目の動き
穏やかなやさしい目で見つめる：愛している・信頼している
まっすぐ正面からキリッと見つめる：威嚇している・攻撃しようとしている・敵意
目をそらす：敵意がない・服従している・争い事を避けたい・不安感・気まずい感情
大きく開いてキラキラさせながら見る：ワクワクしている・興味がある・遊びへの誘い
目を合わせずパチパチと瞬きする：緊張している・不安・ストレス
リラックスした姿勢で瞬きを繰り返す：退屈している
見つめてからゆっくり瞬きする：あなたに従います・逆らうつもりはありません
◇耳の動き
耳をピンと立てる：興味をひかれるものがある・警戒している・緊張している
耳が前に倒れる：威嚇している・攻撃態勢
耳を後ろに寝かせる：甘えている・喜んでいる
耳を後ろにペッタリ引くように寝かせる：強い不安・警戒している
◇口の動き
口元がゆるんで舌が出ている：リラックスしている・幸せだと感じている
口から牙が剥き出しになる：強い怒り・威嚇・攻撃態勢
口をかたく閉じている：集中・緊張・ストレス・何かを考えている
口をパクパクさせる：興奮している・ストレスを軽減し落ち着きたい
犬の表情から気持ちがわかる瞬間とは？
猫は表情筋が少ないので、クールで落ち着いた表情を保っていることが多いですよね。ちょっと見ただけでは分かりづらいのですが、目や耳の動きには様々な感情が表れています。猫のチャームポイントである「ひげ」も感情を表すパーツのひとつです。愛猫が伝えたいと思っていることや、今考えている気持ちなどを読み解いてみましょう。
◇目＋他パーツの動き
瞳孔が開き耳を立てヒゲが前を向く：興味のあるものを発見・集中している・情報収集中
瞳孔が開き耳を伏せヒゲが下を向く：恐怖を感じている・怒っている・緊張状態
瞳孔が大きく開き牙を見せる：強い恐怖・強い怒り・攻撃体制
瞳孔を細めて耳を引きヒゲが前を向く：威嚇している・攻撃体制
瞳孔が細めで顔全体が穏やかな印象：リラックスしている・幸福感
目が閉じ気味で耳やヒゲの力が抜けている：リラックス・満足・幸福感
ゆっくり瞬きする：愛情表現・敵意がない
◇耳の動き
前方に向けて立てる：強い興味・好奇心・警戒
前方に向けて立てヒゲをピクピク：興奮状態
後ろにぴったり寝かせる：恐怖・不安・怒り
両耳を横に寝かせる：リラックスしている・安心している・幸福感
耳をアンテナのように動かす：警戒・興味・情報収集中
◇ヒゲの向き
ピンと上を向いている：楽しい・嬉しい・幸福感
力が抜け下に垂れている：リラックスしている
前方に向く：興味の対象がある・警戒・緊張
後方に向く：嫌だという感情・驚き・恐怖・警戒
ペットたちは人間ほど表情豊かではありませんが、顔の各パーツを使ってたくさんの気持ちを表現しています。だだし、今回ご紹介した表情は、ごく一般的なものです。ペットたちも人間と同じように個性がありますので、ご家庭の愛犬や愛猫によっては違う表情を見せることも多いでしょう。ペットの気持ちを理解する最大のポイントは、普段の何気ない表情の変化と行動パターンを結び付けて考えることです。愛犬がうるんだ瞳で見つめ、ぴったりくっついてきたとき。愛猫をなでているとき目が半開きになりゴロゴロと喉を鳴らしたとき。表情と行動を結び付けると「今とても幸せです」という感情が伝わってきますよね。ペットたちは言葉を話せなくても、ちゃんと気持ちを伝えているのです。他にも、色んな表情と行動パターンを結び付けてみてください。あなたの可愛いペットが伝えたい気持ちを読み解きながら、毎日のコミュニケーションに役立てましょう。
