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フィラリアなどの害虫対策や暑さ対策に気を配る時期に入りました。あなたの大切な愛犬や愛猫は、毎年3才ずつ年を重ねます。去年と同じ接し方や健康管理ではペットの心身にストレスを与えてしまうかもしれません。もし、ペットがシニア世代に入っているのなら、毎日のコミュニケーションや生活環境だけでなく、病院との付き合い方も少しずつ変えた方が良い場合もあります。今月は、シニア世代のペットにとって無理のない接し方と健康管理について考えてみましょう。

シニア世代ペットに適した生活スタイル

◇毎日のコミュニケーションで無理のない遊びを取り入れる

大好きなペットと一緒に過ごすときは、スキンシップや遊びを取り入れることが多いですよね。オーナーさんとペットが楽しいひとときを共有するのは、人間にとってもペットにとっても良い刺激になります。ゆったり寛ぎながらグルーミングを行うことでリラックス効果を高め、ペット用玩具などで遊ばせることで脳や肉体に心地良い刺激をプラス。様々なコミュニケーションを通して、ペットとの信頼関係も深まっていくでしょう。しかし、シニア世代になると体力や思考力が衰え始め、玩具や遊びなどへの興味が薄くなってしまいます。そして、次第にオーナーさんや家族の側でゆったり寛ぐ時間が増えていくはずです。ペットが遊びに興味がなくなったら、無理させず自然に任せるのは悪いことではありません。でも、完全に遊びを止めてしまうと体力の負担は減りますが、脳や肉体の活性力も落ちてしまいます。健康状態に問題ない様子であれば、ペットが好きな遊びは続けさせてあげましょう。無理強いするとストレスを与えてしまうので、気に入った玩具を用いて控えめに誘ってみてください。それで、プイッと逃げてしまうようなら次の機会を待ちます。遊びの誘いに乗ってきたときは、ペットの体力に合わせながら遊ばせてあげましょう。

◇体力が落ちているときは心身を癒せるスペースを作る

年齢を重ねていくと生活習慣病や関節の疾患など、様々な病気を発症しやすくなります。ペットの体調が良くないときは、心身を癒すことに重点を置いた生活環境を整えてあげましょう。可愛いペットが元気なく寝ていると気になってしまいますが、休んでいるときはできる限りコミュニケーションを控えた方が無難です。人間のすぐ側にいると、どうしても生活音や話し声が大きく聞こえてしまいます。ペットがひとりで離れた場所で休むことが多くなったら、煩わしく感じていることがほとんどです。できれば、オーナーさんや家族から確認できる「少し離れた場所」に、ペットが寛げるスペースを用意してあげてください。体調が良いときはペットの方から近づいてきてくれると思いますので、やさしくグルーミングしたり身体を撫でたりして、心身のリラックス効果を高めてあげましょう。

冬の食事は飼育環境でコントロールが必要

シニア世代ペットが暮らしやすい生活環境

◇足腰の負担が少ない生活空間をイメージしよう

シニア世代に入ったペットは、年齢を重ねるごとに足腰の関節や筋肉が衰えていきます。食事改善や運動などで老化スピードを穏やかにすることは可能ですが、若い頃と同じ生活空間では負担が大きすぎることが多いのです。皮膚の潤いが失われがちになるので、肉球のグリップ力も弱くなってしまいます。ペットの生活空間の中に、滑りやすい床や登りづらい段差はありませんか?思い当る場所があるのなら、ペットが移動するときの様子を観察してみましょう。軽快に素早く移動できるようであれば問題ありませんが、ぎこちない動きをしたり止まったりする場合は早めに改善が必要です。滑りやすい床は、カーペットやマットを敷くだけで歩きやすくなります。つまずきやすい段差には、スロープをセットしてあげてください。シニア世代になると関節だけでなく骨も脆くなってくるので、怪我や骨折の危険度が増してしまいます。ペットが移動する様子をイメージしながら、生活しやすい空間作りをしていきましょう。

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動物病院との付き合い方を見直すことも大切

シニア世代になったら動物病院との付き合いも少しずつ見直していきましょう。健康診断やワクチン接種などを受ける度に獣医師が変わる場合は要注意です。できれば、最も信頼のおける獣医師を担当医にしてもらえるかどうか交渉してみてください。老後の健康管理は、ペットの体質や既往症などを熟知している担当医に任せた方が迅速に的確な対応をしてもらえるケースが多いからです。急な体調不良に陥ったときでも、担当医が決まっていれば電話で相談することも可能になります。特に、年を重ねた老犬や老猫の場合は、すぐに対応してくれる担当医がいるのは非常に心強いことです。動物病院を受診する機会があれば、早めに検討してみることを強くおすすめいたします。

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5月は皮膚疾患に注意!ビタミンAで皮膚の健康を守りましょう

■5月(高温多湿の季節)で気にしておきたいこと
5月は快晴に恵まれる季節。紫外線もいちだんと強くなります。一方で、走り梅雨と言われるように雨が続くことも。つまり皮膚にとっては紫外線による乾燥に加え、湿気という刺激にも晒される季節だということです。
被毛に覆われている犬や猫の皮膚を日頃からチェックしている飼い主さんは少ないかもしれません。でもこの季節は被毛をかき分けて、皮膚をチェックしてください。乾燥して痒みを引き起こしていたり、感染を起こしていたりして炎症があるかもしれません。
そうならないために、日頃から皮膚のバリア機能を高めておきましょう。
ポイントは清潔に保つことと、栄養管理です。皮膚の健康維持に必要な栄養素について今回はご紹介しましょう。

■犬や猫の皮膚もターンオーバーしています
人の皮膚も犬や猫の皮膚も、表皮と真皮からなりたっています。さらに表皮は基底層、有棘層、顆粒層、角質層に別れています。基底層で新しく細胞が生まれ、上へと押し上げられてゆき、もっとも外側の角質層となり、最終的には垢やフケとしてはがれ落ちます。これが皮膚のターンオーバーです。人の場合はおよそ28日サイクルですが、犬や猫の場合は約21日サイクルと言われています。
人の皮膚が外的刺激などにたいするバリアであるのと同じように、犬や猫の皮膚も有害物質の侵入を防いだり、体内の水分が過剰に蒸発するのを防いだりするバリアとしての役目を持っています。

■皮膚の健康に必要な栄養素
人の場合も同じですが、健康な皮膚を維持するためには皮膚や被毛の元となるタンパク質を摂取することが大切です。とくに被毛に覆われている犬や猫は、良質のタンパク質の摂取は欠かせません。
基本的にペットフードには動物性タンパク質(チキン、ポーク、マトン、ビーフなど)や植物性タンパク質(大豆、小麦、コーンなど)が含まれています。ごはんを手作りしている場合は、きちんと必要量を考えてバランス良く摂取できるようにしましょう。たとえば、植物性タンパク質として大豆を使いたい場合なら、煮た大豆をそのまま使うより納豆や豆腐として加工したものを利用するほうが、消化性が高まり、摂取栄養素量も確保できます。ドックフードを基本にして少量をトッピングとして加えてもよいでしょう。

■ターンオーバーを正常化するビタミンA
皮膚を作るタンパク質以外にも、ターンオーバーを正常に促したり、皮膚が乾燥して傷つきやすくなったりするのを防ぐための栄養素としてビタミンAの摂取が必要です。ビタミンAをはじめ他のビタミン(B2、B6など)やアミノ酸などの栄養素との相乗効果で免疫力を維持し、皮膚のトラブル(たとえば脂漏症など)の回復を助けることになります。
犬はβカロテン(ニンジンなどに含まれています)からビタミンAを合成できるのですが、猫は合成に必要な酵素を持っていないのでビタミンAを食事から摂取しなくてはなりません〔不足するとトラブルの原因ですが、過剰摂取は危険ですので注意しましょう〕。
食材におけるビタミンAは緑黄色野菜や卵、鶏や豚のレバーなどにたくさん含まれています。
手作りごはんを食べ慣れている犬や猫であれば、湯がいたレバーや卵黄の炒り卵、オリーブオイルで炒めたニンジンなどを、少量ずつ与えてみましょう。(※摂取しすぎは禁物です。)

■もし皮膚トラブルがみつかったら、すぐ病院へ
とはいえ、食事で皮膚の健康を維持し、免疫力を高めるのは予防医学的な対応です。もちろんそうした日常的な工夫はとても大切。でも、いま、あなたの傍に居る犬や猫が皮膚トラブルを抱えているなら、必ず獣医師に診察をうけましょう。皮膚トラブルは痒みを伴ったり、慢性化したりする可能性が高い症状です。早期に治療をはじめ、きちんと治しきることが先決。そのうえで日常の栄養バランスから皮膚の健康を考えてみましょう。

動物の認知症って?


■認知症ってどんな病気?

加齢などによって脳が萎縮して様々な行動変化が起こる症候群です。しつけていたことができなくなったり、異常な行動をとったりするようになります。
日本犬、特に柴犬は認知症を発症しやすい傾向があるようです。猫の認知症はあまり多くないように感じますが、わかりにくいだけで猫にも認知症はあります。

■どんな症状が出るの?

症状は大きく見当識障害、社会的交流の障害、睡眠覚醒周期障害、不適切な排泄、活動性障害の5つに分けられます。よく見られる症状としては、部屋の角や隙間で行き詰まる、呼びかけに無反応、夜鳴き、排泄の失敗、徘徊、異常な食欲などです。
症状の出方は様々ですが、進行に伴っていくつもの症状が重なって表れてきます。
この中で一番問題になってくるのは夜鳴きではないでしょうか?他の症状はお家の中で気を付けて生活することで割と対処できますが、夜鳴きに関しては、飼い主さんの睡眠不足やご近所さんからの苦情対応でケアする側の心に大きな負担となってしまいます。

■診断方法は?

特徴的な症状と、他の病気を除外することで診断します。症状は飼い主さんからの聞き取りになるので、客観的に評価するために、食欲や生活リズム・排泄状態などについて点数式の質問票を使用することもあります。
病気の除外のためには、身体検査、血液検査、ホルモン検査、必要に応じてレントゲン検査や超音波検査などを一般的に行います。脳の萎縮をMRI検査などで確認できればより正確ですが、麻酔をかけて行う検査なので、脳腫瘍などの疑いがあるとき以外はあまり行われません。
認知症という言葉が浸透してなんでも認知症と判断されがちですが、視力が落ちて物にぶつかるようになったり、聴力が落ちて呼びかけに反応しなくなったり、どこかに痛みがあってうまく排泄できず失敗したり、ホルモンの異常から水をたくさん飲むようになって排泄量が増えたために排泄の失敗が起こることも多くあります。
あれ?と思うような症状があったら、まずはかかりつけの獣医さんに健康診断を兼ねて受診されることをお勧めします。

■認知症になってしまったらどうしたらいいの?

認知症に効く特効薬はいまのところありません。大事なのは進行を遅らせることとうまく付き合っていく方法を学ぶことです。
治療は大きく3つに分けられます。

① 行動治療
② サプリメント、食事療法
③ お薬での治療

具体的な行動治療としては、日中は日光浴を兼ねて散歩に行く(歩けない場合は抱っこやカートで)ことで体内リズムを整える、適度な運動や知育トイなどでの遊び、フードを使ったゲームなどで脳を活性化させる、眠りに入りやすいパターンを作る、などです。大声で叱ったり叩いたり、ということは不安を増大させてかえって状況が悪化するので絶対にやめましょう。
DHAやEPA(不飽和脂肪酸)の含まれたサプリメントや処方食などは脳や神経組織の機能を高め、記憶力や判断力を向上する効果があると言われています。また程度は様々ですが、不安・ストレスを軽減するようなサプリメントや抗酸化作用のあるサプリメントなども効果があるとされています。
行動治療やサプリメントなどでの対応で改善が見られない場合や、ある程度進行してしまっている場合には内服薬での治療が選択となります。ヒトの抗認知症薬や抗不安作用のある薬、夜間の睡眠を促すために鎮静作用のある薬などが選択肢に上がってきますが、副作用もあるので、使用方法・使用量は獣医師の指示に従うこと、定期的に受診して必要に応じて血液検査などを受けることが重要です。

認知症の患者さんは不安や不快感から吠えが強く症状として出ていることもあります。環境の改善によって、不安や要求による吠えが起こりにくい状況を作ってあげることも大切です。例えば、トイレや食事場所に行きやすくする、床を滑りにくい素材にする(マットなどを敷く)、危険な場所には入れないようにする、落ち着いて寝られる寝床を用意する、徘徊がひどい場合はビニールプールやサークルなどを使って安全に徘徊できる場所を作る、寝たきりの場合は褥瘡防止のマットなどを使用して、こまめに寝返りをさせてあげることで痛みや不快感を軽減してあげる、ということなどです。

人の介護同様、認知症のペットのケアも体力と忍耐が必要です。一人で抱え込まず、困ったことがあれば獣医師やペットシッターなどのサポート、地域によってはシニア犬用のサポート施設(老犬ホーム)などもあるので、いろいろな助けを借りながら飼い主さんもペット自身も穏やかに生活できるといいですね。

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