命を脅かす恐ろしい病気!フィラリア予防を始めましょう

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命を脅かす恐ろしい病気!フィラリア予防を始めましょう

いつもウィズペティをご利用いただきありがとうございます。 梅雨に入る前の穏やかな季節は愛犬や愛猫にとっても過ごしやすくて快適です。心地よい暖かさと程よい湿度なので病気や怪我の種類によっては症状が和らぐことも多いでしょう。穏やかなペットの表情を見ているとつい気が緩んでしまいますが、5月はフィラリアを媒介する蚊に注意しなければならない季節でもあります。早めにフィラリア対策を始めましょう。

フィラリアってどんな病気?

フィラリアは、蚊が媒介する糸状の寄生虫が寄生して発症する病気です。日本で多く知られているのは犬を最終宿主にするフィラリア症ですが、他の動物にも寄生することが分かってきました。その中には猫も含まれています。人間に寄生する確率もゼロではありません。実際に寄生された症例も過去に報告されているのです。フィラリアを媒介する蚊は日本で16種類確認されており、全国各地に幅広く生息しています。はっきりしているのは、フィラリア感染率がゼロの地域は日本にはないということ。どの地域に住んでいてもフィラリア予防は必要です。

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◇フィラリアが発症する仕組み

蚊はフィラリア成虫が寄生している犬の血を吸うときにフィラリアの幼虫を体内に取り込み、次に動物の血を吸うときにフィラリアの幼虫を注入します。フィラリア症の発症率が低い種類の動物は体内に入った幼虫を免疫システムで駆除するので発症に至るケースはごくわすかです。しかし、犬の身体は高い確率で幼虫を受け入れてしまいます。フィラリア症が犬の病気だという認知度が高いのはこのためです。

犬の体内に入り込んだ幼虫は数か月程度で成虫になり肺動脈に寄生し、宿主の身体をどんどん蝕んでいきます。死に至るケースも少なくありません。さらに恐ろしいのは、宿主となった犬の体内で新たなミクロフィラリアを生み続けるということです。フィラリア症を発症した犬が蚊に刺されると、再び恐怖の悪循環が繰り返されていきます。多頭飼いのご家庭であれば、一匹でも発症すると全ての愛犬がフィラリア症になる危険にさらされることになるのです。

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◇フィラリア症の特徴的な症状

フィラリアが怖いのは感染初期が無症状だということ。感染されたペットの身体に目立った変化が表れないので、オーナーさんが気付くことは少ないでしょう。フィラリア症が進行して表れる特徴的な症状は咳です。喉に何かが詰まったような咳が出るようになり、息苦しさも感じるようになります。身体が疲れやすいので、お散歩などの運動を嫌がるようになり、活発だった子でも家の中やケージ内で大人しくなってしまうことが多いようです。

フィラリアが肺と心臓に深刻な悪影響を及ぼすようになると、栄養のあるフードを食べていても体重が減り、被毛のツヤがなくなっていきます。多数のフィラリアに寄生されてしまうと血流障害が目立つようになり、末期になると血管内にフィラリアが詰まるケースが多く大変危険です。肺と腹部に水が溜まるのも特徴的な末期症状で、この段階になると高い確率で死に至ります。

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犬だけじゃない!猫もフィラリアに感染する

フィラリアの感染率は犬の方が圧倒的に多いため、犬だけの病気だと認識しているオーナーさんが多いと思います。しかし、犬のフィラリアは猫に寄生することもあるのです。感染率は犬よりも低いですが、安心してはいけません。猫のフィラリア症は発見が難しく無症状で進行していくので突然死してしまうこともあるのです。フィラリアは猫の体内で成虫まで成長する確率が低いので、体内の寄生虫が少なく検査で確実に発見することができません。でも、成虫になるまで生き残ったり死骸が血管に詰まったりするとフィラリア特有の症状が表れます。フィラリア症だと分かったときには成虫がすでに体内で大きくなって肺動脈に寄生している状態なのです。

オーナーさんが愛犬と愛猫を同じ室内で飼っている場合は、フィラリアに感染する危険が高くなります。猫フィラリアは、フィラリアに感染した犬から猫へ蚊が媒介することで発症するからです。もし、愛犬のフィラリア予防を怠っているのであれば、愛猫までフィラリアの危険にさらしていることになります。

猫フィラリアの特徴的な症状は主に肺や気管などの呼吸器障害です。長く続く原因不明の咳や呼吸困難が目立つようになり、末期では犬と同じように腹水もたまります。一番怖いのはフィラリア成虫が猫の体内で死んだときです。フィラリアの死骸に対して猫の身体がアレルギー反応を起こし、突然死するケースは少なくありません。近年のデータでは約1割の猫がフィラリアに感染したことが分かっています。フィラリアは犬だけが予防する病気ではないのです。ご自宅の愛猫の命を脅かす大変危険な寄生虫だということを理解しておきましょう。

治療法はペットの状態に応じて行われる

フィラリアの治療法は発症したペットの種類や進行状態によって異なります。まだ幼虫であれば薬で駆虫できますが、成虫になっている場合はペットの身体に大きな負担を強いる治療となるケースがほとんどです。毒性の強い投薬治療や外科手術の他、症状を和らげる対症療法が行われます。ただし、成虫の投薬駆虫は犬に限り適用できる治療法です。

猫の場合は死骸にも重篤なアレルギー反応を起こすことがあるので、駆虫を行わず対症療法が中心となります。外科手術の対象となるケースもありますが、身体への負担が非常に大きく難易度も高い手術なので積極的に行われることはありません。

フィラリアは予防することが最も大切

フィラリア症は日本中どこにでも生息している蚊が広い範囲で媒介を繰り返していく恐ろしい病気ですが、予防することで発症を防ぐことができます。フィラリア予防は5月から開始するのが理想的です。予防薬という名称で処方されますが、蚊からの感染を防ぐのではなく、すでに体内に入り込んでいるフィラリア幼虫を駆除することで発症を予防します。つまり、無害な幼虫が身体に悪影響を及ぼす成虫になる前に駆除してしまうのです。予防薬投与の開始時期は蚊が活動を始める月の1か月遅れで開始します。お住まいの地域によって予防期間が異なりますが、フィラリア幼虫の駆除は5月から12月の間に行うことが推奨されています。

フィラリア予防薬はネット通販でも販売されていますが、何の知識もなく購入してペットに投与するのはおすすめできません。もし、ペットの体内にフィラリアの成虫が寄生していた場合は血管に詰まって命を落とす危険があるからです。動物病院ではフィラリア予防薬を処方する前に健康診断と血液検査を行いペットの体重や健康状態に合った処方をしてくれます。オーナーさんの自己判断で入手して投与するのは大変危険ですので、必ず動物病院を受診して適切な検査を受けフィラリア予防薬を処方してもらいましょう。

健康診断を行うのが一般的ですので、今まで気づかなかった健康状態を確認できる良い機会になります。もし、他に気になる症状などがあれば、きちんと伝えておきましょう。簡単な問診と検査だけでは確認しづらいことでも、オーナーさんの一言が病気や怪我の発見につながることもあります。

フィラリアはきちんと予防をしていれば怖い病気ではありません。「うちの子は室内飼いだから大丈夫」だと安心して予防を怠っていると大切なペットの命を危険にさらしてしまいます。ペットが外へ出なくても、蚊は人や他の動物に身体についてどこへでも移動しますし、高層マンションのエレベーターに忍び込んで部屋へ侵入することも可能です。愛犬や愛猫を恐ろしいフィラリア症から守ってあげられるのはオーナーさんだけなので、早めに予防対策を始めましょう。

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