ブラッシングやマッサージは毎日が基本ですが、週に一度はいつもより時間をかけて、被毛や皮膚をていねいにみてあげましょう。日頃はトリミングサロンに連れて行っている方も、コミュニケーションを兼ねてぜひやってみてください。
被毛がぱさついていないか、抜け毛が増えすぎていないか、皮膚に赤みやかさかさしている部位がないか、ノミなどの虫はいないか、痛がる部位がないかなどがチェックポイントです。
ただ愛犬・愛猫がいやがったら無理をせず、中止してあげましょう。いつもと違うなと思ったら早めに動物病院を受診してください。
見落としがちなのがお尻の汚れ。汚れがあったら、ペット用ウエットティッシュできれいにしてあげましょう。ワンちゃんの場合は肛門腺に注意が必要です。肛門腺は、肛門の左右にある袋状の組織。ここに分泌物がたまるのですが、基本的には排便のときに一緒に分泌物が排泄されるようになっています。しかし小型犬など力が弱い子や高齢の子、下痢の後などはたまりやすくなっています。
やたらとお尻を気にする、お尻をこすりつけるというときは、分泌液がたまっている可能性が高いです。たまったままになると、炎症を起こし出血することも。定期的に絞ってあげる必要があります。
ただしいきおいよく絞ると、ワンちゃんもビックリしますし、非常に臭い分泌液が周囲に飛び散ってしまいます。肛門を、ティッシュやトイレットペーパーなどで覆いながら絞りましょう。最も楽なのは、さっと洗い流せるシャンプーの時間ですが、ご自分でうまくできないときは、無理をせずトリミングサロンや動物病院でやってもらいましょう。
いつも見ている愛犬・愛猫の顔も、パーツごとに丹念に確認します。目やにが出ていないか、口の周りは汚れていないか、耳の中はきれいかよくチェックしてあげましょう。ご自分で取り除ける場合は、ペット用のウエットティッシュやぬるま湯で絞ったガーゼで軽く拭き取ってあげます。綿棒を耳の奥に入れることは危険です。見える範囲の汚れを取り除きましょう。いずれの場合も力を入れてゴシゴシこすらないことがポイントです。
なかなか取れない、汚れがひどい、愛犬・愛猫が痛がるという場合は、動物病院でとってもらいましょう。また口周囲の汚れの原因が、歯周病や口内炎など口の疾患である可能性もあります。いつも口の周りが濡れている、口臭がある、フードが食べにくそうという場合も早めに動物病院を受診してください。
爪きりも大切なおしゃれ。フローリングでカチャカチャ音がする場合は、爪が伸びすぎています。滑ったり、何かに引っ掛けたりする恐れがあるので、ケガ予防のためにも爪切りを。特に高齢のネコちゃんは、だんだん爪とぎをしなくなってしまう傾向があるため、爪が太く巻いてしまうことがあります。この場合は、動物病院で切ってもらう方が安心です。
首輪やリードも確認します。ほころびや弱っているところはありませんか?ベルト部分がゆるんでいませんか?リードのナスカンはしっかりついていますか?愛猫の場合は、何かに引っかかっても外れるタイプの首輪にしておくと安心ですね。
もし傷んでいるようでしたら、安全のためにも新しいものに変えてあげましょう。また愛犬・愛猫の体に、ほどよくフィットしているかも大切なチェック項目。きつすぎないか、ゆるすぎないかも時々確認してください。特に体重や体型の変化があったら、替え時です。
迷子札はいざというときの大切なもの。文字がかすれていないか、濡れてにじんでいないかもチェックしておいてください。マイクロチップとの併用がより安心です。
日頃からお洋服を着ているワンちゃんやネコちゃんの場合は、ほつれやほころびがないかも確認してください。特にネコちゃんの場合、ひもや飾り部分を口に入れてしまうことがあります。またネコちゃん自身が服を着ていなくても、同居のワンちゃんの服でじゃれてしまうことがあるので、定期的に確認してあげましょう。
ブラッシングやマッサージは、愛犬・愛猫の全身の健康チェックもできる大切な時間です。触れ合いタイムでもあるので、毎日欠かさずやってあげましょう。週に一度は念入りにチェックしましょう。お顔やお尻、爪などのチェックも忘れないでくださいね。
首輪やリード、お洋服チェックも愛犬・愛猫の安全のために欠かせません。定期的に確認することで、オーナー様も愛犬・愛猫も安心して過ごすことができますよ。