おもちゃ選びのまえに、おもちゃで遊ぶときに大切なことを知っておきましょう。
・壊れそうになったら処分
ワンちゃんネコちゃんどちらにも大切なことは、壊れかけたらすぐ処分すること。バラバラになったおもちゃの一部を飲み込んでしまうこともあるので、どんなにお気に入りだとしても処分しましょう。
・おもちゃが汚れたら
おもちゃをペットが齧ると、だ液や食べ残しなどがついて不潔になりがちです。外で遊んだおもちゃや泥汚れもあります。洗えるおもちゃは、定期的に洗いましょう。ペットに安全な洗剤を使って、しっかりすすいでください。あまりに汚れたものは処分し、新調してください。
・人の手をおもちゃにしない
子犬や子猫は手にじゃれついてくることがあります。かわいいからという理由で人の手で遊んでいると、「人の手を噛んだり攻撃したりしてもよい」と認識してしまいます。人の手では遊ばせないようにしましょう。
おもちゃなら何でもいい!というわけではありません。年齢や体のサイズに合わせて選ぶことが大切です。
・犬用のおもちゃを与える
ついやりがちなのが、人間の古い靴下やスリッパで遊ばせてしまうこと。「もう捨てるから、そのまえにワンちゃんに」という気持ちはわかりますが、犬は新しいものや古いものの区別がつきません。
そのため、新しい靴下やスリッパを噛むおもちゃにしてしまうことがあります。怒られても、なぜだめなのか理解することは困難です。
また、ゴルフボールやピンポン玉など小さなボールは、飲み込んでしまう可能性があるので与えないようにしましょう。
・年齢に合わせる
4~5か月の子犬は歯が生え変わる時期。かじりたいという欲求を満たすためにも、犬用の噛むおもちゃを与えましょう。歯に負担がかからない、やわらかめのぬいぐるみなどがおすすめです。
噛む欲求が解消できると、ストレスも減らすことができます。飲み込んでしまうような小さなサイズのおもちゃは与えないでください。
大きくなったら、少々固めのゴム製も大丈夫。引っ張りっこができる犬用ロープやぬいぐるみ、ボールや輪になったロープなどを与えましょう。
激しい運動ができなくなった高齢ワンちゃんには、鼻先で転がすとフードが出てくる知育おもちゃなどで刺激を与えます。
・体の大きさに合わせる
犬は体のサイズもさまざま。必ず犬の体の大きさに合ったおもちゃを与えましょう。小さすぎるおもちゃは飲み込んでしまう恐れがあります。小型犬用のおもちゃを、大型犬に与えるなどはしないように気を付けてください。
・飼い主さんと遊ぶおもちゃ
ボールやロープ、フリスビーなどは飼い主さんと遊ぶおもちゃです。単に与えただけでは、犬は遊ばないか、すぐに飽きてしまうでしょう。
一緒に遊ぶときの主導権を握るのは飼い主さん。ワンちゃんのいいなりにならないように気を付けましょう。「もう少し遊びたい」というところで「おしまい」と切り上げておもちゃを片付けることが大切です。
・1人で遊ぶおもちゃ
留守番のときなど、1人遊びで楽しめるおもちゃもあります。おやつを詰めることができるコングなどが代表的です。パズルのようになっている知育おもちゃも退屈が解消できるのでおすすめです。
猫のおもちゃで大切なことは、「狩って食べる」という猫の本能を満たしてあげることです。
・安全性をよく確認する
猫じゃらしやボール、ねずみのおもちゃ、けりぐるみなどを与えましょう。遊んでいるうちに飲み込まないように、小さな羽飾りや紐がしっかりついているかどうかよく確認してください。特に紐類は、遊んでいるうちに飲み込んでしまうことがあるので注意が必要です。
・手作りおもちゃで遊ぼう
手作りのおもちゃでも猫は喜びます。ペットボトルにフードが出るくらいの穴を開け、ドライフードを少仕入れるだけ。転がすと、フードが出てくる仕組みです。狩りをしてご飯を食べたいという猫の欲求を満たしてくれるでしょう。
猫は段ボールが大好き。いくつか段ボールを用意して、中にフードを入れたおもちゃを隠すのもおすすめです。留守番のときや、あまり相手にできないときなどにおすすめです。
・クールダウンも必要
猫じゃらしなどで一緒に遊んでいると、興奮しすぎて噛みついてきたり、カーテンによじ登ったりすることがあります。特に子猫は興奮しやすいので注意しましょう。
ずっと遊ぶのではなく、途中で休憩を入れてクールダウン。メリハリをつけると過度な興奮を抑えることができます。最後に、ちょっとだけフードを食べさせると「狩りをして食べた」本能を満たしてあげることができます。
・飽きさせないコツ
「ネコちゃんは飽きっぽいせいか、おもちゃもすぐに飽きちゃう」ということありますよね。飽きさせないコツは、お気に入りのおもちゃのローテーションをすること。ずっと与えっぱなしにせず、ほどよいところで違うおもちゃに変えてしまいます。
ワンちゃんネコちゃんのおもちゃ遊びは、齧りたい、捕まえて食べたいなどの本能を満たし、ストレスを解消するのに欠かせません。そして飼い主さんと一緒に遊ぶことで、コミュニケーションを取り絆を深めることができます。愛犬・愛猫に合ったおもちゃを選び、楽しく遊んでコミュニケーションを取りましょう。