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愛玩動物飼養管理士
國澤莉沙
猫舌って本当?猫に適切な食事内容を考える

猫舌ってほんとう?

人によってはグツグツ煮えている鍋や熱々の鉄板料理が大好きだという方もいます。
寒い冬などに熱々のご飯を食べると身体も暖まり満たされますよね。

しかし、熱いものが苦手で冷めないと食べられないという方も多いかと思います。
実際に猫は湯気が出ているような熱々の食べ物を食べることは苦手です。
猫は、人肌程度に冷ましたものを好んで食べることがほとんどです。
猫舌は大半の猫がそうであると言えます。

実は猫は舌で温度を感じ取っているわけではなく、鼻を近づけることにより温度を感じています。
鼻で感知して体温より熱いものは食べないようにすることができるのです。
また、猫は美食家とも言われており舌に神経がたくさん通っているため、味や温度を感じやすい繊細な機関であるためと言われています。

よく、いつものキャットフードを突然食べなくなってしまい、選り好みして困っている飼い主さんのお話を聞きますが、猫の舌がフードの敏感な変化を感じ取りキャットフードを食べなくなるという説もあります。

このように猫の舌は神経が複雑に通っており、繊細なため猫舌という言葉が生まれたと言われています。

しかし、猫ちゃんの中にはお風呂のお湯を飲むのが好きな子や飼い主さんが食べている温かい食べ物をおねだりする子もいるため、全ての猫ちゃんが猫舌というわけではなく、個人差があります。
問題はグツグツ煮えたぎっている鍋や食べ物なは猫ちゃんが火傷してしまう危険もあるため、スムーズに食べられるように適度に冷ましてから与えることが安全の面からも重要です。

舌は繊細な部位であり、その周りの顔部分も火傷するとケアが大変になります。
愛猫が怪我しないように冷ましたものを与えるようにしましょう。
氷が好きな猫ちゃんもいますが、キンキンに冷やす必要はありません。
適切な温度でバランス良く食べ物を与えましょう。

猫舌から考える適切な食事とは?

適温に冷まして猫にあたえることがポイントと紹介しましたが、、具体的にはどのような食事が良いのでしょうか?
猫の食事管理は飼い主さんの大切な役割であり、健康的に長生きしてもらうためには、栄養バランスの取れた新鮮な食事を与える必要があります。

そこで重要になってくるのは、日々の愛猫の好みを把握することです。
主食のキャットフードは総合栄養食と記載のあるものをチョイスするようにして、ライフステージに合わせたものを用意しましょう。

総合栄養食とは、そのキャットフードと水さえあれば必要な栄養素をまかなうことができるふーどのことです。
キャットフードにもさまざまな種類があり、カリカリのドライフードや水分量が多いウェットフードがあります。

それぞれにメリット、デメリットがありますので愛猫の好みに合わせて用意してあげるのが、ポイントです。

キャットフードを温めると臭いが強くなるため、嗜好性を高める効果があります。
食いつきが悪い愛猫に対して温めて与えたり、ドライフードにお湯を入れてふやかして柔らかしたものを与えているご家庭も多いのではないでしょうか?

そんな時に温めた直後のフードを与えることは避けましょう。
火傷してしまう危険の他にもご飯の時間に警戒心を持ってしまい、今後食べてくれなくなる可能性もあります。
猫ちゃんが快適に食事できるように温めた食材は人肌よりも少し冷ましてから与えるようにします。

他にも手作りのおやつを与える時やボイルした野菜などを与える時にも冷まして与えてくださいね。
冷ますことで味もなじみ、食材の味を感じやすくなりますよ。

猫舌って言葉が生まれたわけは?

猫の舌は繊細なので食べ物は冷まして与えるとしょうかいしましたが、猫舌という言葉はいつ頃生まれたのでしょうか?

いろんな説がありますが一般的には、江戸時代に成立した言葉と言われています。
江戸時代には、猫が家の中に出るネズミを退治するために飼われるようになったと言われています。
その際に猫に熱い料理を食べさせようとしたところ食べることができなったことから猫舌という言葉が生まれました。

実際には犬や他の動物も熱々の食べ物をたべることは苦手です。
猫が人にとって家の中で飼う身近な生き物だった点から猫舌という言葉が生まれたようですね。

まとめ

猫舌は本当かどうかという点と猫の食事のポイントについて紹介しました。
猫が鼻で体温を測っているというのは、意外でしたね。

飼い猫との生活をより良いものにするためのヒントや話のタネに本記事が参考になれば幸いです。
日々の食事管理は大変ですが、健康の基本になりますので愛猫に優しい温度でしょくじをていきょうしましょう。

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