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ペットトレーナー(ドッグトレーナー)
若林 亜希子
愛犬の寝姿はどんな形?寝相の種類や寝相でわかる性格とリラックス度

■アンモナイト型・ドーナツ型(真ん丸の円形)

4本の足を自分の体の中にすっぽりと入れて、シッポと顔をつけるように丸くなっている寝相です。

丸くなることで、休んでいるときでも急所である内臓や足などの大切な部分を隠していると考えられています。

「アンモナイト」のような形から「ワンモナイト」と呼ばれることがあります。

また、体温を逃さないようにするため、寒いときなどにはとくに良く見られる寝相です。
もし、暖かい場所でもこの姿勢で寝るときは「寝ている間も自分を守らなくては」という心理が働いているからかもしれません。
そのため、リラックス度は低めです。


≪ リラックス度 ≫ ★★☆☆☆

≪ 性格 ≫ 優しくて穏やか。ナイーブ。

■ライオン型(横にゴロン)

4本の足を横に倒して寝る形は、犬にとってとても楽な姿勢です。
疲れを癒すには最適な寝相で、深い眠りについている熟睡モードです。

なにかの危険がせまってきてもすぐに起きあがることができないため、近くにいる人や環境に安心している証拠です。快適な場所でゆっくりと休めている状態です。

警戒心が少ないということから、ノンキな面があります。
また、ライオンのように「ここには敵がいない」と思っていたり、性格的に強い犬もこの寝相が多いようです。

どっちなの?と私自身思ったことがありますが、「ノンキだから周りが気にならない」「強気だから周りを気にしない」という両面があるのかもしれません。

この姿を良く見せる犬は、忠誠心が強い傾向にあります。自分の横でこの寝相をしているときは「この人がいれば、ゆっくり寝ていても安心だワン」と信頼してくれている証でしょう。


≪ リラックス度 ≫ ★★★★☆

≪ 性格 ≫ 飼い主さんに忠実。ノンキ。強気。

■クロワッサン型(軽く丸くなる)

真ん丸のアンモナイト型をゆるくした寝相です。
お腹を丸めて内臓を守りつつ、なにかあったときにも起きあがりやすい寝姿でもあります。

ゆるめに丸くなっている犬は、簡単には気を許さない賢さをもっているといえます。しかし、気を許さない=神経質と言うことではなく、基本おおらかで優しい性格であることが多いです。

見た目の形も心理も「横向きと真ん丸の中間」という感じです。


≪ リラックス度 ≫ ★★★☆☆

≪ 性格 ≫ 優しくておおらか。ちょっと繊細なところも持ち合わせた頭脳派

■スフィンクス型(うつ伏せ)

犬の定番の寝姿である「伏せ」の状態で寝るうつ伏せは、良く見る姿です。
リラックスしているように見えるのですが、実は警戒しながら寝ています。

うつ伏せは、犬がすぐに起きあがれる体勢です。
アゴを床につけることにより、振動や気配をアゴの骨から敏感に感じ取ることができます。少しの音でもすぐに反応し、何かあればすぐに動けるように警戒している状態です。

警戒度が高いということは、浅い眠りのレム睡眠であることが多いです。寝る環境として不安やストレスを感じているのかもしれません。
暑い場所では、床の冷たさを使って体を冷やしていることもあります。

また、寝始めはこの寝相を取ることが多いので「警戒しているの?」とあまり心配する必要はありません。徐々に安心して体勢を変えたりリラックスしていきます。


≪ リラックス度 ≫ ★☆☆☆☆

≪ 性格 ≫ 警戒心が強い。シッカリさん。

■スーパーマン型(うつ伏せでバンザ~イ)

お腹を床につけ、前足を伸ばしているスーパーマンのような寝姿です。

眠るときは体温が下がるため、被毛の薄いお腹を床につけることにより、本能的に体温を逃さないようにしています。
犬にとって起きあがりやすい姿勢のため、浅い眠りになります。

この姿はリラックスしているようにしか見えませんよね。どうみても「なにかあったら絶対に出遅れるよ!」と思う、ダラーンとのびきった姿ですが意外とリラックス度は低めです。

遊ぶことが大好きでエネルギッシュな性格の犬に多く見られる傾向があります。
そのため、やんちゃな仔犬の時期はスーパーマンの姿を見ることができるかもしれません。

この形ができる犬は、他の犬に比べて股関節の可動域が広いといえます。足がペッタリと床につく姿は、ぬいぐるみのようでとても可愛いですよね。


≪ リラックス度 ≫ ★★★☆☆

≪ 性格 ≫ いつも元気いっぱい。遊びが大好き。

■モグラ型・潜伏型(もぐったり隠れたり)

ブランケットの下に入ったり、クッションの隙間やカーテンなどの下、狭いところに顔や体を埋めて潜伏する寝姿です。

モグラのようにモゴモゴと入っていき、暗くて狭いところに移動してくつろぐことを好みます。

犬の先祖は小さい巣穴を掘り、そこで寝る習慣がありました。広いところで寝るよりも狭いところで寝るほうが、敵に襲われることが少ないためリラックスできるのです。
そのため、基本的に犬は狭いところが好きです。

ただし、なにか不安があって、守られたいという気持ちや隠れたいという心理もあります。
寂しくて構って欲しかったり愛情を必要としている場合もあるので、声をかけたり遊ぶ時間を増やしてあげましょう。


≪ リラックス度 ≫ ★★★★☆

≪ 性格 ≫ 心配性で臆病な面がある。でもマイペース。

■へそ天(仰向け)

「へそ天」と呼ばれる寝相スタイルです。
おへそを天井に向けていることからこのように呼ばれています。さまざまな寝相の呼び方のなかでも1番有名かもしれません。

急所であるお腹を堂々とみせて寝ているので、危険を全く感じでいない寝姿です。リラックス度はマックス状態。

近くにいる人や場所にたいして「ここは絶対安心」と確信して寝ています。体も心も休まる状態で、普段から快適に暮らしているといえます。

さらにイビキが聞こえてきたら、緊張のかけらもない最上級のリラックス度です。

仰向けで足の向きがバラバラな寝相は、自分の気持ちに素直でマイペース、自由な性格の持ち主です。
飼い主としてはとても笑える姿ですが、心から信頼されていることがわかる姿なので、幸せを感じますね。


≪ リラックス度 ≫ ★★★★★MAX

≪ 性格 ≫ 素直で明るい。マイペース。メリハリがある。


さらに
【へそ天+足ピーン型(仰向けで足がピーンと伸びている)】バージョンもあります。

へそ天の寝相で、足をピーンと伸ばしているときがあります。伸ばした足をゲージやソファー、壁などに引っかけたり上手に寄りかかったりしている姿です。

仔犬に多い「足ピーンスタイル」ですが、家の中の配置に慣れた犬も上手に高いところに足をあげて休んでいるときがあります。足の血流を心臓に戻すという仕組みを知っているのかいないのか、その姿はまさに人間のようです。

へそ天は足の向きがどうであれ、お腹を出しているということからリラックス度の高い状態です。

状況に合わせて、心地よく過ごせるように自分で考える賢さと対応力があります。
自分なりに快適に過ごそうとしていることから、自立心も強く、暮らしにも満足している様子がうかがえます。


≪ リラックス度 ≫ ★★★★★MAX

≪ 性格 ≫ 自立心が強い。適応能力が高い

■まとめ

皆さんの愛犬の寝相はありましたか?
犬の寝相にはいろいろな形があって楽しいですよね。

笑ってしまう寝相や「これって、くつろげているの?」「この姿勢でよく眠れるなあ」と思う寝かたもありますよね。

ちなみに我が家では、8割がた「へそ天+イビキ+白眼」の犬がいます。全匹同じではないので、環境だけでなく性格もあるということがわかります。

性格、温度や湿度、周りの環境、犬の体調や心理状態によっても違う寝かたをしています。
普段から愛犬の寝相を観察しておくことは、異変に気がつきやすくなり病気の早期発見にもつながりますので、癒されるだけでなく良い面がたくさんありますよ。

愛犬の寝相から性格や心理、リラックス度を読み取って、犬にとって心地の良い環境を作ってあげたいですね。


★飼い主の皆さんと大切なワンちゃんが、1日でも1分でも、長く一緒に過ごせますように★

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