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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ミニチュアシュナウザーの特徴について

口ひげが特徴です。

シュナウザーとはドイツ語で「口ひげ」のことを言います。ミニチュアシュナウザーの特徴的な口ひげは、かつて農場でネズミ退治するときに反撃から顔を守る役割を担っていました。日本やアメリカではテリア・グループに含められる場合がありますが、テリアの血統は入っていません。

生まれたばかりのころはしっぽは長いですが、すぐに短く切り落とされます。これを断尾と呼び、生後1週間以内におこなわれますが、ヨーロッパでは禁止されている国もあります。日本では耳は元々は垂れ下がっている場合が多いですが、一部を切り垂直に立った耳にする場合もあり、これを断耳と呼びます。日本では断尾はおこなわれていますが、あまりおこなわれていません。

ミニチュアシュナウザーの性格について

穏やかですが、自己主張が強い一面も。

ミニチュアシュナウザーは穏やかで従順な性格で、人間に対して友好的です。子供に優しく接するので家庭犬にぴったりと言えます。
度胸もあり番犬として大変優秀ですが、自己主張が強い一面があります。仔犬のうちからしっかりしつけをしなければなりません。甘やかしてしまいますと、わがままに育ってしまう可能性があります。

ひとりでいることが苦手な子もいます。飼い主さんは、一緒に遊ぶ時間を十分に確保してがあげましょう、

ミニチュアシュナウザーの飼い方(日常の世話)について

定期的なトリミングが必要です。

威厳のある口ひげを綺麗に維持するためには、定期的なトリミングが必要です。特に目の上の被毛は伸びすぎてしまうと眼を痛めてしまう可能性があります。口の周りの被毛は、毎食事後には食ベカスなどの汚れを綺麗にしておく必要があります。

体はコンパクトですが、筋肉質な体つきをしています。この体つきのためにもしっかり運動をさせましょう。散歩に加えて室内や庭に遊べるスペースがあると良いでしょう。

ミニチュアシュナウザーの歴史・起源について

ネズミ捕りのために飼育されていました。

誕生の経緯には諸説ありますが、スタンダードシュナウザー、アーフェンピンシャー、プードルなどを異種交配して誕生し、農場でネズミ捕りや番犬をしていました。1920年代にアメリカに渡ってから家庭犬やショードッグとして広く愛されるようになりました。

ミニチュアシュナウザーの気を付けたい病気について

遺伝性の疾患などが見られることがあります。

ミニチュアシュナウザーは比較的健康であると言えますが、遺伝的な疾患が見られることがあります。

・高脂血症
高脂血症とは、血液中の総コレステロールと中性脂肪の両方もしくは一方が増加して高い数値を示している状態を言います。遺伝性、特発性、続発性の高脂血症があります。無症状の場合が多いですが、嘔吐や下痢、食欲不振や腹痛などがみられる場合があります。

・レッグペルテス病
大腿骨頭無菌壊死とよばれる疾患です。大腿骨(後肢の骨)の身体側の先端である大腿骨頭が病源体などの感染によらず無菌的に壊死します。若齢の小型犬でよくみられる疾患であり、片側性の徐々に進行する痛み・肢の挙上などの症状がみられます。まれに両側性に見られることもあります。治療に対する反応性は良いですが、壊死した大腿骨頭を除去するために外科的な処置を行う可能性が高い疾患です。

・膀胱結石
膀胱内に結石が溜まってしまう疾患を膀胱結石と呼びます。膀胱内に結石があると膀胱炎症状が見られます。
初期は、不適切な排尿、頻尿、血尿が見られ、排尿痛などが見られることもあります。
ストルバイト結石が見られる場合、細菌感染を伴うことが非常に多く認められます。細菌感染ある場合は尿臭が変化したり、尿に膿が混じってくることもあります。

・アレルギー性皮膚炎
アレルギーの原因物質(アレルゲン)に反応して発症する皮膚炎で、強い痒みを引き起こします。犬のQOLを著しく下げるため、早期の治療が必要です。アレルゲンの種類や発症機序などにより、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎の4種類に大別されます。

・外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、外耳の炎症を外耳炎といいます。犬がよくかかる病気のうちの一つです。外耳炎の犬は耳が痒いため、耳をよく掻く、頭を大きく振る、頭を傾け続ける、などの症状が見られます。マラセチア性外耳炎、細菌性外耳炎、アレルギー性外耳炎、ミミヒゼンダニ症などがあります。

・結膜炎
結膜とは、まぶたの裏側と白眼の部分を覆っている膜のことです。まぶたの裏側の結膜を上眼瞼結膜、白眼の部分の結膜を眼球結膜と呼びます。結膜炎とは、様々な原因によって結膜に炎症が引き起こされている状態のことを言います。白眼が赤くなっていることで気付くことが多いです。

・白内障
白内障は眼球内の水晶体蛋白質が不可逆性の変化を受けて、不透明化することによって起こります。その原因は加齢、遺伝、外傷性、代謝性など多岐にわたります。
白内障はステージによって、初発白内障、未熟白内障、成熟白内障、過熱白内障に分類されます。

・膵炎
膵炎は、嘔吐、下痢、食欲不振を引き起こす、よく見られる疾患です。重症度は様々で、軽度である場合は短期で治癒しますが、重度である場合は全身的な炎症反応を引き起こし短期間のうちに死亡することもあります。高脂血症、内分泌疾患などを抱えていると急性膵炎の発症のリスクが高くなるという報告があります。

ミニチュアシュナウザーの価格相場について

30~40万円程度になります。

30~40万円程度になるようです。

コロナの関係でここ2年ほどで犬の価格が上がっています。

獣医師から見たミニチュアシュナウザーを飼う際のアドバイス

定期的な健康診断、しつけに注意しましょう。

高脂血症、尿路結石、白内障などのミニチュアシュナウザーによく見られる疾患は、定期的な健康診断によって早期発見出来ると良いかと思います。疾患によっては、早期にケアを始めることで進行を遅らせることが出来る場合があります。

自己主張が強く頑固な一面がありますので、わがままにならないようなしつけ、接し方をしましょう。しっかり運動させて発散させることも、しつけの面でも良い効果が期待できます。

ミニチュアシュナウザーの飼育チャートについて

しつけ、ケアで注意する点はありますが、トータル的には飼育しやすい犬種であると言えます。

抜け毛が少ないため、アレルギーのある方にもお勧め出来る犬種です。

初心者  8 初心者でもかなり飼いやすい
しつけ  5 しつけのし易さは普通程度
お手入れ  2 お手入れはやや難しい
気性  5 気性は普通程度
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  4 必要な散歩量は普通程度(1~1.5時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  10 抜け毛は非常に少ない
吠え方  5 吠え方は普通程度
におい  5 臭いは普通程度
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