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Youtube 病気辞典
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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

マルチーズの特徴について

純白の被毛が美しい世界最古の愛玩犬の1種です。

純白の被毛が美しいマルチーズは、古くから各国の王室や貴族に愛されてきました。

体高は20~25cmとされています。体重は3.2kg以下で、理想体重は2.5kgとされています。
美しい純白な被毛が特徴ですが、淡いタンやレモン色も許容されています。下毛の無いシングルコートの直毛です。豊富な被毛に隠れていますが、胸は発達し、お腹が引き締まった均整のとれた体型をしています。鼻、唇、目の縁や足裏は黒く、目は暗色です。

マルチーズの性格について

明るく活発で、頭が良い犬種です。

性格は明るく活発で遊び好きです。頭がよく、しつけにも従順なので家庭内のルールはすぐに覚えてくれるでしょう。無駄吠えも比較的少ないため、扱いやすい犬種と言えます。
飼い主や家族が大好きな甘えん坊ですが、あまり過保護にすると無駄吠えをしたり、わがままになったりすることもあります。要求に応えないなど、普段から毅然とした態度で接すると良いでしょう。

マルチーズの飼い方(日常の世話)について

被毛を美しく保つためにはこまめなケアが必要です。

毎日のブラッシング、定期的なシャンプー、1ヶ月に1回程度のトリミングが必要です。とくに仔犬の頃から成犬の毛に変わる生後8ヶ月頃は被毛がもつれやすくなるため注意しましょう。
眼の周りの涙やけを防ぐために、食事の後などに顔周りを頻繁に拭いてあげましょう。
被毛の管理が難しい場合は、短めのペットカットにすることがおすすめです。

マルチーズの歴史・起源について

紀元前1500年まで遡ります。

マルチーズの起源を辿ると、紀元前1500年頃まで遡ることが出来る長い歴史を持った犬種です。地中海に都市国家を築いたフェニキア人が、この犬をマルタ島に持ち込み、次第に地中海沿岸の国々で愛されるようになりました。1500年頃にはイギリスに渡り、上流階級の間で大流行しました。

マルチーズの気を付けたい病気について

小型犬でよく見られる疾患に要注意です。

マルチーズは小型犬によく見られる循環器疾患、呼吸器疾患、関節疾患などに注意が必要です。

・僧帽弁閉鎖不全症
犬で最も多い心臓病であり、左心室と左心房の間にある僧帽弁がきちんと閉まらなくなる疾患です。僧帽弁の機能不全により全身の血流低下と心負担増大を招き、様々な症状を引き起こします。
すぐ疲れる、散歩にいきたがらない、咳が出やすい、呼吸が浅く速い、チアノーゼ、咳をしたあと気絶する、ふらつく、突然元気がなくなり倒れ込むなどの症状が見られるときは、僧帽弁閉鎖不全や他の心臓病の疑いがあります。

・気管虚脱
気管虚脱とは、気管軟骨が弱くなってしまうことと気管筋が伸びてしまうことで気管の機能が低下してしまう疾患です。気管虚脱は、非常によく見られる呼吸器疾患の1つです。
軽度の気管虚脱の場合、とくに症状が見られないこともあります。進行してきますと、咳やアヒル様呼吸音と呼ばれる「ガーガー」鳴くような呼吸が見られるようになります。さらに進行してきますと、呼吸困難が見られます。舌の色が色になっている場合、チアノーゼと呼ばれる低酸素状態で非常に危険な状態です。最悪の場合は呼吸停止を引き起こし、死に至ることがあります。

・膝蓋骨内方脱臼
膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置からずれてしまう疾患です。パテラと呼ばれることがあります。後肢を挙上する、触ると嫌がる、後肢を引きずって歩くなどの症状が見られます。

・外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、外耳の炎症を外耳炎といいます。犬がよくかかる病気のうちの一つです。外耳炎の犬は耳が痒いため、耳をよく掻く、頭を大きく振る、頭を傾け続ける、などの症状が見られます。マラセチア性外耳炎、細菌性外耳炎、アレルギー性外耳炎、ミミヒゼンダニ症などがあります。

・流涙症
流涙症とは、痛みを伴わずに涙が流れ出ている状態のことを言います。流涙症には、涙液産生量の増加、涙液排泄経路の異常、眼表面への涙液保持能の低下、の3つのパターンがあります。
涙液産生量の増加には、睫毛の疾患が挙げられます。涙液排泄経路の異常には、涙点閉塞症、涙嚢炎、鼻涙管閉塞などが挙げられます。眼表面への涙液保持能の低下には、マイボーム腺機能不全,下眼瞼の内反などが挙げられます。

マルチーズの価格相場について

35万円前後になります。

マルチーズの価格の相場は35万円前後になるようです。コロナの関係でここ2年ほどで犬の価格が上がっています。

獣医師から見たマルチーズを飼う際のアドバイス

わがままにしないように注意しましょう。

マルチーズは明るく活発で遊び好きで頭の良い犬種です。愛らしい姿から、飼い主がつい甘やかしてしまうことがありますが、そのような場合、わがままになってしまい、嚙み癖がついてしまうこともあります。しつけには注意が必要です。
マルチーズは遺伝的な素因から高齢になると僧帽弁閉鎖不全症が非常に多く見られます。僧帽弁閉鎖不全症のサインを見逃さない、定期的に動物病院で健康診断を受ける、などしていただくことをお勧めいたします。

マルチーズの飼育チャートについて

抜け毛及びにおいも少なく、無駄吠えも少ないため飼育しやすい犬種と言えます。健康管理及び被毛のケアに気を付ける点はありますが、トータル的には初心者にもお勧め出来る犬種と言えます。

初心者  9 初心者でも非常に飼いやすい
しつけ  5 しつけのし易さは普通程度
お手入れ  3 お手入れはやや難しい
気性  5 気性は普通程度
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  6 必要な散歩量は普通程度(10~30分程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  10 抜け毛は非常に少ない
吠え方  8 あまり吠えない
におい  8 あまり臭いがない
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