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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ラブラドールレトリバーの特徴について

賢く優しく、友好的な犬種です。

飼い主の命令に献身的に取り組むうえ、温和で優しい性格をした理想的な家庭犬です。また、能力の高さを活かし、盲導犬をはじめとした作業犬としても活躍しています。本来の使役用途であった網にかかった魚の回収に適した、水かきのついた足が特徴です。

ラブラドールレトリバーの被毛は、硬くて太い紫外線などから皮膚を守ってくれる上毛、皮膚に密生する寒さから身を守ってくれる下毛からなるダブルコートです。毛色はブラック、イエロー、チョコレートがあります。イエローは明るいクリーム色からレッド・フォックスまで幅があります。胸にある小さなホワイトの斑は許容されています。

体高は54~57cm、体重は25~34kgとされています。
あごは頑丈で力強く、マズルの長さは中程度で、先細りになっているのは望ましくないとされています。瞳の色はブラウンとヘイゼルで、眼の縁取りはブラックになります。耳は頭部に密着した垂れ耳で、眼よりもわずかに高い箇所に位置します。体は筋肉質で、背筋は水平になります。

ラブラドールレトリバーの性格について

幼犬期はやんちゃです。

幼犬期はかなりやんちゃな性格で、常に飼い主と遊びたがるので、たっぷり遊ぶ時間をとってあげましょう。2歳を超えると落ち着いた様子に変わってくる子が多いです。
利口でしつけがしやすく、家族以外の人や他の動物にも友好的です。基本的なしつけはすぐにマスター出来るでしょう。初心者でも飼育出来る大型犬と言えます。
温和な性格ですが、力が強いので犬がじゃれついているつもりでも思わぬ事故を引き起こすことがあります。とくに飛びつきやリードの引っ張りは、仔犬の頃にやめさせておきましょう。

ラブラドールレトリバーの飼い方(日常の世話)について

運動量が豊富な犬種です。

運動量が豊富なので、毎日の運動や遊びに付き合える時間と体力が必要です。散歩は朝夕2回、各1時間ずつが望ましいです。可能であれば広い場所での自由運動もさせましょう。また、水泳やボール遊びを好むので、これらの運動も取り入れてあげましょう。
被毛は短めですが、1年を通してよく抜けます。毎日のブラッシングと月1回程度のシャンプーをおこないましょう。

ラブラドールレトリバーの歴史・起源について

漁師が魚を回収するために使われていました。

16世紀頃に北欧やイギリスの漁船に同乗しカナダへ渡り、ニューファンドランド沿岸で漁師が魚を回収するために使われていた犬が祖先という説が有力です。当時は気性の激しい犬だったようですが、1800年代にイギリスへ渡り、猟犬として改良が重ねられるうちに、現在にような優しくて従順な犬になっていったとされています。

ラブラドールレトリバーの気を付けたい病気について

悪性腫瘍が多いとされています。

ラブラドールレトリバーはゴールデンレトリバーと同様に、他の犬種と比べて悪性腫瘍で亡くなることが多いと言われています。若くして悪性腫瘍で命を落としてしまうこともあります。早期発見・早期治療することで長生きさせてあげられる可能性が高くなりますので、日々の健康管理が大切になります。

他によく見られる疾患を挙げていきます。

・股関節形成不全
股関節が正常とは異なる形状で産まれてきてしまう先天性疾患で、大型犬で多い疾患です。股関節形成不全の犬では腰を回すような歩き方、うさぎ跳びで歩くなどの特徴的な歩様が見られます。股関節の不安定により関節軟骨などに炎症が発生し、痛みや股関節のさらなる変形が引き起こされます。

・胃拡張胃捻転症候群
胃拡張胃捻転症候群とは、何らかの原因によって拡張した胃が捻転を起こす疾患の総称です。胃が突然捻転を起こすわけではなく、胃拡張が起こった結果捻転すると言われています。胃拡張胃捻転症候群は致死率が高く、緊急の処置が必要な疾患です。
食後お腹が膨らんでいる、何回もえずいているのに吐けない、などの症状で飼い主が気付くことが多い疾患です。重度の胃拡張状態になることで、腹腔内の門脈や後大静脈が圧迫され血流量の低下と心拍出量の低下を引き起こします。胃捻転状態になることで、胃の捻転に脾臓が巻き込まれます。さらに胃捻転状態が持続することで重篤な血流障害が起こり、脾臓の壊死や胃壁の壊死が起こることがあります。胃壁壊死が見られる場合は予後不良の可能性が高まります。

・膿皮症
細菌感染が原因となる皮膚疾患を膿皮症と呼びます。膿皮症は、細菌感染の深さにより表在性膿皮症と深在性膿皮症に区別されます。犬でよく見られる皮膚疾患の一つです。
表在性膿皮症は、表皮や毛包への細菌感染で引き起こされます。皮膚表面の赤み、痒みなどが見られ、表皮小環と呼ばれる円形の鱗屑、色素増加が見られます。
深在性膿皮症は、毛包よりも深い組織に細菌感染が起こることで発症します。細菌感染を受けた毛包に潰瘍が形成され、体重がかかる箇所や胴体に見られることが多く、脱毛、皮膚組織の浮腫、炎症が見られます。

・外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、外耳の炎症を外耳炎といいます。犬がよくかかる病気のうちの一つです。外耳炎の犬は耳が痒いため、耳をよく掻く、頭を大きく振る、頭を傾け続ける、などの症状が見られます。マラセチア性外耳炎、細菌性外耳炎、アレルギー性外耳炎、ミミヒゼンダニ症などがあります。

・甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの欠乏による疾患です。甲状腺組織の破壊による原発性甲状腺機能低下症が多く、自己抗体が検出されるリンパ球性甲状腺炎、原因不明の特発性甲状腺萎縮も知られています。
甲状腺ホルモンは全身の代謝を活性化する作用をもつため、欠乏することで代謝の低下が生じ様々な臨床症状が見られるようになります。
疲れやすくなるなどの活動性の低下、肥満、徐脈などが見られ、発生頻度は高くありませんがふらつきや顔面神経麻痺などの神経症状が見られることもあります。また、左右対称性の脱毛、ラットテイルよ呼ばれる尾の脱毛、色素沈着、角化異常などの皮膚症状も多く見られます。

ラブラドールレトリバーの価格相場について

30万円程度になります。

毛色によって価格の差があり、チョコレートの毛色のラブラドールレトリバーが少々高価になるようです。

獣医師から見たラブラドールレトリバーを飼う際のアドバイス

小型犬よりも大変な部分があります。

若いうちはかなりやんちゃなですが、温和で優しい性格ですので、健康面に気を配ってあげれば飼いやすい犬種であると言えます。
しかしながら、大型犬の中では飼いやすい犬種と言えますが、小型犬を飼うよりも大変な部分があります。
発散させてあげられる運動量の確保、小型犬よりも高額になるフード代や医療費、などが必ず必要になります。力があるため他人にじゃれつこうとして突き飛ばしてしまうこともあります。また、高齢になって足腰が弱くなった時に抱きかかえなければいけないこともあります。
獣医療の発展もあり、平均寿命も延びています。10年以上先のことまで考慮した上で飼育しなくてはなりません。

ラブラドールレトリバーの飼育チャートについて

大型犬としては飼いやすい犬種です。若いうちがやんちゃなので注意が必要です。

初心者  9 初心者でも非常に飼いやすい
しつけ  8 しつけはかなり簡単
お手入れ  8 お手入れはかなり楽
気性  10 気性は非常に穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
散歩  2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  2 抜け毛はやや多い
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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