・加齢
猫の認知症で主な原因となっているものが加齢です。
これは人間の認知症と同様、加齢によって脳の組織が劣化することが原因となります。
脳細胞は一度劣化してしまうと再生することは基本的にありません。
・ストレス
ストレスは猫にとって様々な病気を引き起こす可能性がありますが、認知症もその一つです。
猫にストレスがかかると、脳内の酸化物質の蓄積を促進し、認知症自体も促進してしまうと言われています。
・粗相
トイレの失敗をしたことがない猫でも、寝床で排尿してしまったりトイレに向かうも間に合わず床でしてしまったりします。
・夜鳴き
認知症になると昼夜逆転することがあり、夜間に遠吠えのような鳴き方を繰り返すことがあります。夜間鳴いていると眠ることが出来ず、昼間はずっと寝ていることが多くなります。
・徘徊
平衡感覚を保つのが難しくなりフラフラと歩くようになります。壁に沿って歩くことが多く、部屋の角で動けなくなり止まるようになります。
・食欲の異常
食欲が急に無くなったり、異常に増加したりします。
また満腹中枢の働きが弱くなるため、十分に食べてもまたすぐにお腹がすいたと鳴いて訴えることがあります。
・性格の変化
大人しかった猫が急に狂暴になったり、逆にとても元気だった猫が飼い主やおもちゃなどに対して興味を示さなくなったりすることがあります。
・判断能力の低下
神経質な猫は飼い主にしか懐かない猫もいることでしょう。
しかし認知症になると飼い主の事が分からなくなってしまい、威嚇することがあります。
前述したように、脳の組織は一度劣化したものはどんな治療を行っても再生することはありません。
そのため認知症の治療は対症療法や食餌療法が主になります。
対症療法としては、脳のドーパミンの量を増加させる薬や食欲増進剤を投与したり、夜鳴きがひどい時には安定剤などを使用したりして猫と飼い主の生活の質の向上を図ります。
しかし薬で治療できることには限りがあり、対症療法で全身状態が落ち着いた後には長期的に食餌療法を行います。
食餌療法では、脳を活性化させる物質であるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を多く含んだ食事を与え、さらに抗酸化物質を取り入れることで認知症の進行を抑えるのです。
またストレスは認知症の最大の敵です。
ストレスのかからない生活を送ることも何より大事な治療法になるでしょう。
猫が認知症になった場合、飼い主による介護が必要になることがあります。その中でも、代表的な介護の仕方をご紹介しましょう。
・オムツ
排泄のコントロールが難しくなったら、猫用のオムツを使用することも視野に入れましょう。
しかし急にオムツを着用させると嫌がる猫も多く、活動量が低下してしまう恐れがあります。
定期的に飼い主がトイレに連れて行ってあげたり、排泄のサポートを行ったりしながら、夜間のみ使用するなど猫にとって負担にならない範囲で使用してあげましょう。
・ブラッシング
活動量が低下し、猫が毛づくろいをしなくなると毛が短い猫でもすぐに毛玉が出来てしまいます。
毛玉が出来てしまうと皮膚病のもとになったり皮膚も薄くなっているため裂けてしまったりする恐れがあります。
1日1回程度、飼い主がブラシを使用し毛並みを整えてあげましょう。
・床ずれの予防
認知症になりずっと同じ方向で寝ていると、常に体重がかかり床にあたっている部分が床ずれという状態になってしまう事があります。
床ずれが起こってしまうと皮膚に炎症が起き、骨が露出してしまう事もあり、そこから細菌感染などを引き起こす恐れもあります。
床ずれ予防のために、自力で体勢を変えることの出来ない猫は定期的に寝ている方向を変え、同じ面に体重がかかりすぎないように工夫してあげましょう。低反発マットなどを使用するのも良いようです。
認知症の予防には、若い時期から生活で気を付けておきたいことがいくつかあります。
・ストレスを与えない
猫にとってストレスは大敵です。認知症のみならず、様々な病気のリスクを上げてしまうことになりかねませんのでストレスのない生活を送れるように工夫してあげましょう。
何が猫にとってストレスとなるのかは個体差が大きいものです。
愛猫のストレスになるものをしっかりと把握し、避けてあげましょう。
・刺激のある生活を送る
単純な日々の繰り返しで脳を使うことが少ないと、認知症にかかってしまう可能性が上がります。そのためおもちゃで遊んだりキャットタワーを設置したりして、日々のスキンシップをしっかりと取ってあげましょう。
・食餌に気を配る
猫の認知症の予防に必要な物質の中に、抗酸化物質があります。
これらを多く含んだフードを与えることにより、認知症のリスクが下がることが知られています。
6歳を過ぎシニア期に差し掛かってきたときには、フードを見直し猫に合った食餌を与えてあげるようにしましょう。
認知症を予防する物質としてご紹介したEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸は、魚類の脂に多く含まれていて、これらを定期的に摂取することで認知症の予防に効果があるとされています。
しかし猫に継続して魚を与えることは腎臓の負担にもなるため避けるべきです。そのため、それらの成分はサプリメントで猫に摂取させることが良いでしょう。
認知症予防のために与えるサプリメントでおすすめなものが「猫用 毎日一緒」です。
このサプリメントにはEPA・DHAといったオメガ3脂肪酸を配合している他、老化現象を抑える抗酸化作用、さらには脳内の血流を増やす働きの血流活性作用があり、毎日与えることで効果的に認知症を予防することが出来ます。
それらの作用を一つずつご紹介していきましょう。
・脳を活性化させるオメガ3脂肪酸
毎日一緒にはオメガ3脂肪酸として、EPA・DHAのほかに亜麻仁油を配合しています。
EPA・DHAは主にマグロやカツオなどの青魚から生成しており、血流をサラサラにする働きがあります。そのため認知症のほかに動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
さらに亜麻仁油は成熟したアマの種子から抽出されたもので、オメガ3脂肪酸の一種であるa-リノレン酸という物質が胡麻の100倍以上摂取できると言われています。
このa-リノレン酸は脳内でEPAやDHAに変化すると言われており、コレステロールを減らしたりホルモンバランスを調整したりする働きが期待できます。
・抗酸化作用
加齢による老化現象をサポートする抗酸化作用物質として、フェルラ酸とビタミンEが配合されています。
フェルラ酸はポリフェノールの一種で、米ぬかなどに大量に含まれる物質です。フェルラ酸は抗酸化活性が高いというデータがあり、さらに認知症発症の原因の一つであるリン酸化タウタンパク質の蓄積を低下させる働きがあることが知られています。
さらにビタミンEは別名若返りのビタミンと言われており、強い抗酸化作用があります。この抗酸化作用で様々な害を与える活性酸素から猫の身体を守ることが出来ると言われています。
ビタミンEは主に野菜類に多く含まれており、食餌で取り入れるのはなかなか困難です。
そのためこのサプリメントを与えることで、効率良くビタミンEを摂取することが出来ます。
・血流活性作用
毎日一緒には血流を活性化させる物質として、イチョウ葉エキスとビタミンB12が配合されています。
イチョウ葉エキスは天然のポリフェノールです。イチョウ葉エキスには脳の血流を増やす働きがあると言われており、脳内のタンパク質を抑制しアルツハイマー型認知症などを予防する効果が期待できます。
ビタミンB12は血液細胞の正常化やDNA形成に不可欠な栄養素で、脳の血流を良くし神経や免疫系にも働きが期待できます。
さらに老化の進行を抑えたり気持ちを落ち着かせたりする作用もあるため、猫のストレス対策にもビタミンB12の摂取は大切です。
上記の作用のほか、この毎日一緒は国産で無添加なので安心して猫に与え続けることが出来ます。
認知症の症状が出始めてからはもちろん、シニア期に入ってからの予防として積極的に与えてあげたいサプリメントです。
認知症の予防として環境を整えてあげるのと同時に、上手にサプリメントで認知症を予防し、快適なシニアライフを送れるようサポートしてあげましょう。