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愛玩動物飼養管理士
國澤莉沙
愛猫が夜寝てくれない!対策とポイント

猫は夜行性なのか

猫が夜に寝ないのは、夜行性だからかと考える飼い主さんもいるでしょう。
飼い猫は基本的には、飼い主さんの生活リズムに合わせるため夜間に活動が活発になる夜行性では、ありません。

しかし、猫は薄明薄暮性の動物のため、明け方や夕暮れなどに活発になります。
野生の猫科の動物はこの時間帯に狩りをするため、1番起きやすい時間帯でもあります。

そもそも猫は、動物の中でも睡眠時間が長いと言われています。

子猫は14時間、成猫でも12時間前後寝ると言われており、寝ている時間の方が多い生き物でもあります。
さらには、レム睡眠つまり眠りが浅い傾向にあるため、飼い主さんから見るとずっと起きているように見えるかもしれません。


猫が夜寝ない原因について、紹介していきます。

猫が夜ねない原因3選

愛猫が夜に寝てくれないのは、レム睡眠が多いから?と気になることでしょう。
色々な原因がありますが、早急に対処したい原因もあるため、主に考えられる原因について、紹介いたします。

①生活リズムがずれている

さきほども紹介しましたが、猫は猫は薄明薄暮性の動物です。
明け方や夕暮れ時に1日での活動量が増えます。

そのため、昼間は寝ていることが多く、さらにはまとめて睡眠を取ることが苦手なため、浅い眠りを繰り返しては夜に起きて部屋で動いていたりします。

本当に寝ているの?と飼い主さんは不安に感じるかもしれませんが、日中お留守番が長かったりするとその分寝て過ごすことも多くなるため、夜寝なくなったりします。

活動パターンは、愛猫の性格にもよるため夜寝る子もいれば、夜に活発に活動する子もいます。

②発情期

春先になると発情期により興奮して眠りが浅くなることがあります。
発情期は、ストレスを感じやすく外部からの刺激にも敏感なため、すぐに起きてしまうことがあります。

対策として、去勢・避妊が推奨されますがオスメスが一緒に生活していなくても、発情期の行動は見られます。

お迎えした時点で繁殖させる予定がないのであれば、避妊や去勢をしっかりと行うようにしましょう。

さらには、避妊去勢はさまざまな病気の予防にも効果的です。
健康管理のためにも、適齢期のうちに避妊去勢することがポイントになります。

③怪我、ストレス

怪我や病気の痛みなどでよく眠れない、なんていうこともあります。
この場合には、早急に対処が必要であり動物病院を受診して治療を受けるようにしましょう。

また、ストレスを抱えていると夜寝ない原因にもなります。

生活環境でストレスを感じている様子がある場合には、もう一度飼育環境を見直してみましょう。

寝床になにか不便なことがあると、熟睡できません。
定期的に飼育スペースを確認して見直すようにしましょう。

さらには、夜にお腹が空いてしまい夜鳴きをしたり餌を催促するために起きることもあります。
夜自由に餌を食べられるように、置き餌をしておくのも一つの方法です。

猫は熟睡しない、気をつけたい病気は?

上記で紹介したことを統合すると、猫はレム睡眠を繰り返す生き物であり、熟睡することがありません。
浅い眠りを繰り返して体を休めているため、飼い主さんから見て寝ていないように見えても猫的にはしっかり寝ている、という状況があります。

しかし、病気が原因で寝なくなるものとして甲状腺機能亢進症があります。
こちらの病気は特にシニア期の猫にも起こりやすく、寝ないというだけでなく全体的に活動が活発すぎて元気が良すぎるという症状があります。

シニア期の8歳以上で診断されることが多いですが、若年生で4歳前後に発症することもあります。

甲状腺機能亢進症とは、身体のあらゆる代謝をコントロールするホルモン分泌器官である甲腺から過剰に甲状腺ホルモンが出てしまう病気であり、これにより見かけ上元気になる、興奮している状態になります。
甲状腺機能亢進症の症状として、代表的なものが
食事量が増えてよく食べるが反対に痩せていく、多飲多尿、息苦しそうに呼吸を繰り返す、常に興奮状態にある、いつでも瞳孔が開いている、毛並みが悪いなどの症状があります。

甲状腺機能亢進症は、ホルモン剤を使い調節することにより進行をゆるやかにすることもできるため、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

愛猫が夜寝てくれない理由について紹介しました。
猫は薄明薄暮性のため人が眠くなる時間帯に活発になる傾向にあります。
さらには、レム睡眠が主なためすごく起きているように感じてしまうかもしれません。

本来猫は14時間前後眠る動物ですが、生活スタイルや飼い主さんといられる時間によっても左右されます。

しっかりとコミュニケーションをとり、運動して体を動かすことで夜に寝付きやすくすることも、一つの方法です。

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